

給食も保育の一環であることを重視し、自然で安全な栄養のバランスのとれたおいしい食事を心がけます。

- 旬の食品を取り入れた季節感あふれる食事作り
- そしゃく力をつける給食とおやつの工夫
- 薄味で素材のものを生かした食事作り
- 安全性の高い食材を選んで使用
- 和食中心のメニュー
- 三大アレルゲン(卵、牛乳、大豆油)を控えた献立の工夫
- 上記以外の食品に対するアレルギー児に個別に対応した食事

米 | 五分づきの米。大分三光村の契約農家から減農薬の米を仕入れています。 |
魚・肉 | 生協または旬のものを使っています。 |
調味料 | 生協または産地でなるべく無添加のもの。味噌は手作りで無添加です。 |
野菜 | 新鮮な旬のもの、国産のもの。減農薬のものを使っています。 |
おやつ | 手作り中心です。(ふかしいも、白玉団子、あべかわもち、など) |
食器 | 磁器や木製の汁椀を使っています。 |
未来の社会の担い手である子どもたちが丈夫に育つ、子どもたちの確かな整調と豊かな発達の基礎作りとして食事をとらえることが必要です。そのために食品添加物の害から子どもを守ることは非常に大きな課題です。
また、成長を保証するのに大切なことは栄養管理です。しかしそれだけでは不備があるのではないかと考えます。盛り付け方、食器の選び方、味付けなど小さな気配りを大事にすることで、子どもたちは給食を「待つ楽しみ」、「見る楽しみ」、そして「食べる楽しみ」へとつなげるのです。そして、どういうふうに声かけして食べさせるかということも発達を保障するうえで大切です。また食事の文化を伝承し、保育園の給食を通して保護者が啓発されることによって、さらに豊かな家庭の食生活が営まれるようになります。
このような考えをもって献立を考え食事作りに取り組んでいます。
春が来ました。赤ちゃん部屋の横の菜の花が咲き揃い、目に鮮やかです。桜の花も満開。厳しい寒さを耐えてきたので、とてもきれいにすっきりとした美しさを感じます。新しい年度を迎え、子供たちもはりきっています。今年度も旬の野菜・和食中心の給食づくりに取り組んでいきます。
春野菜で体を元気にパワーアップ
春野菜にはビタミンのほか鉄やマンガン・亜鉛などの微量元素が含まれています。これらの成分が一緒に働くことで、細胞をさびさせる活性酸素を除去する働きがあります。
- 筍:食物繊維が多い。ゆでると白い成分が出てきます。アミノ酸の一種、チロシンです。脳や神経の働きを活発にし、記憶力のアップ、ストレスの解消に役立ちます。
- 新玉葱:皮が薄く実の水分が多い。ねぎ類の香り成分である硫化アリルを含み、ビタミンB1の吸収を助けて新陳代謝を促し、血液をサラサラにする効果もあります。熱に弱いので生食に向いています。
- 春キャベツ:やわらかく甘みがあります。胃腸を整え、肝臓の解毒作用を助けるビタミンUキャベジンが含まれています。外側の葉と芯の近くにはビタミンCが豊富に含まれています。
- 空豆:ビタミンB1・B2・カリウム・食物繊維が多く含まれています。食物繊維は薄皮に豊富に含まれているので薄皮ごと食べることをおすすめします。
- 絹さや:カロテンの含有量が多く、ビタミンCや食物繊維も豊富。豆にはビタミンB1・タンパク質のほか必須アミノ酸のリジンが含まれています。リジンには体の組織の再生を促し成長を助ける働きがあり、肌荒れの予防効果あり。
春には春の野菜をおいしく食べてすこやかに過ごしましょう!
- タケノコの下処理方法:掘ったタケノコは陽に当てない。皮をむいて鍋に入れる。水と米ぬかをいれてゆがく。やわらかくなったら自然とさめるまで待つ。保存は冷蔵庫で2~3日。
米ぬかは給食室で用意します。必要な方はお声をかけてください。 - 調理には:ゆがいたタケノコを水洗いして、筍ご飯・味噌汁やスープ・山椒の葉で木の芽あえ・土佐煮やがめ煮・肉と炒め煮(和風・中華風)・天ぷらやフライ
いろんな食べ方があります。掘りたてをそのまま焼く方法もありますね。

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